港区でみかけるようになった駆除対象のハクビシンとは?
港区でみかけるようになった駆除対象のハクビシンとはどのような害獣なのでしょうか。
ハクビシンとは、ジャコウネコ科ハクビシン属の動物。
ジャコウネコ科生き物として唯一日本に住み着いています。
見た目にはネコほどの大きさで、90cm~110cmほどのスリムな体系でしっぽが長く、顔の真ん中に長く白い毛並みの鼻筋が特徴的です。
雑食性で、中でも甘い果物が好きなので果樹園は被害に遭いやすいようです。
他にも野菜・虫・鳥も食べます。
夜行性で昼間は巣に隠れ街中の電線を伝って歩くなど跳躍力にも優れており、敵を威嚇するため肛門腺から液体を分泌するイタチのような行動もします。
生後10ヶ月で出産でき、たった2ヶ月の妊娠期間後5頭ほど出産することも。
出産時期は特定されていません。
港区でみかけるようになったハクビシンを簡単に駆除できない理由
港区でみかけるようになったハクビシンを簡単に駆除できない理由は、ハクビシンが外来種なのか在来種なのかはっきりしていないからです。
外来種説の根拠は、「明治以降、中国から毛皮用として持ち込まれたのでは」という説。
また、在来種の根拠は「江戸時代の絵の中にハクビシンのような生き物が描かれていた」というもの。
「外来生物法」(海外から日本へ持ち込まれ日本の在来生物の生存・生態系を脅かしたり、乱すおそれのある外来生物の取扱い・防除を行う法律)の基準に該当するかどうか不明なため駆除が簡単にはできないのです。
ゆえに、いきなり駆除ができません。
農作物被害・天井裏など家の中での実害があること、各自治体に駆除の申請を出し許可をもらってやっと駆除ができます。
ハクビシンの駆除についての港区の対応
ハクビシンの駆除についての港区の対応は、港区のホームページに記載されています。
次のような実害が発生している区内住宅・寺社について申請があれば、区が委託した専門業者を派遣・現地調査の上必要な場合は、有資格業者が捕獲・引取りをします。
・家屋侵入による糞尿、臭気等の実害が発生している
・天井裏から大きな足音や物音する
・空き家等に棲みついている
・庭の果実等への食害及び糞尿被害
また、実害が発生していない「見かけた」だけの場合、建物等の所有者から了承が得られない場合、申出者が毎日見回りが出来ない場合は区の処置の対象になりません。
実施の方法は、専門業者が2週間箱わなを設置して捕獲します。
申請者が箱罠のエサ(果物など自前で)を毎日取り換え、見回りをし、罠にかかったら速やかに専門業者へ連絡する、といった区民の協力が求められます。
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